りんごーるどしっぷのブログ

競馬に関する雑記をイラスト付きで綴る。予想はしません。

『今日もどこかで馬は生まれる』は全ての競馬関係者とファンに観てもらいたい

f:id:kaoringoldship:20200115185938j:plain
競争で生き残れなかった競走馬は確実に(しかも大量に)処分されている…。そんな暗黙の了解は、もちろん競馬ファンだってわかっている。「競走馬は経済動物」。そう割り切ってしまえば簡単だけど、やはり気になって競走馬引退後のその後を検索してしまう人は実は多い。私もそのひとりで、かつてネットでいろいろ検索してみたけど、その真実に迫る情報はあまり得られなかった。どの情報もどこかぼんやりとしている。それだけJRAも競馬関係者もそれらを公表していないのだ。

検索したのも過去になりつつあったいま、ドキュメンタリー映画今日もどこかで馬は生まれる』が公開された。この映画に(ごく一部だけど)知りたかったことが描かれている。この映画は引退後の馬たちがどうなるのかを描くだけでなく、競走馬として生まれてレースに出るまでの過程までも見せてくれる。そして、1頭の馬が競走馬としてデビューするまでにどれだけ多くの人が関わり、どれほどの苦悩があるのかも。

 

予告編だけで涙が出てしまったこの映画。作品として観てもちょっとスタイリッシュな感じだったので、作った人たちは若いクリエイターなんだと思う。劇中にも30代くらいの若手が競走馬のその後を考えて行動を起こしていたのが印象的だった。

私は映画も競馬も好きなので、必然的にこの映画の存在を知ったけど、当初「誰が観るんだ?」と客入りはあまり期待できないと思っていた。しかし、実際フタを開けてみれば評判も客入りもよくニュースで取り上げられるほど。

残念ながら上映は一か所のみ(しかも1日1回上映)で、上映がもう終了する(2020年1月17日まで)。DVDは公式サイトで購入できる(1/15現在は品切れ)けど、やはり多くの劇場で上映して、できるだけ多くの人に観てもらいたいものである。